パナソニック NV-FS900

パナソニックのNV-FS900です☆
かなり長い間、程度の良い機体を探していました☆
 (程度が良いとはこの場合、綺麗な機体という事をいいます☆)
一見すると何のAV機器だか判らない感じです☆(店のレジで、客のおじさんに「何ですか?それ??」ときかれました)

残念ながらフロントパネルは金属製では無いのですが、フロントとサイドパネルは
遮音性と耐震性に優れた高比重のBMC樹脂という特殊なプラスチックで出来ております☆
塗装は低域振動を吸収する、ウレタン系の樹脂塗装☆
トップパネル(天板)は0.35ミリの鋼板2枚と粘弾性材・エンビフィルムの4層構造☆
ボトムプレート(底板)は0.4ミリの鋼板2枚と粘弾性材の3重構造☆
物凄い作りこみです☆(FS90も底板は同じ様な作りこみがされています☆)
拳で叩いても「ゴッ」としか鳴りません、普通は「カンッ」とか鳴っちゃうんですがね☆


操作パネルはこんな感じ☆、時刻設定・タイマー予約共に本体のみで可能☆
パネル内のオンスクリーン・スイッチをONにしても画面表示されませんが
リモコンの操作によりオンスクリーン表示が可能です☆


電源を切ると、「SEE YOU AGAIN」等の表示が出ます☆

で、そっそく電源を入れてテープを入れてみましたが
再生画像は真っ黒★、しかし、しばらくすると画像が現れてきましたが
画面全体にうっすらとノイズが入り、とても観ていられるものではありませんでした★
そのうえ、テープを早送り等の操作テストをしようとすると
いきなり電源が落ちて、テープの取り出しさえ不可能な状態に!!
まぁ、パナソニックのデッキには良くある故障です☆


テープの「誤消去防止スイッチ」の下にあるスイッチが折れていました★
時間が経つと必ず折れるみたいです★
この際、FS90の分と合わせて購入する事に☆
パナソニックのSSを問い合わせてみると、家から自転車で10分の所にありました☆
今まで全然気が付かなかった★

下が新しい「誤消去防止スイッチ」

上の古いスイッチは劣化して色が変色しています★
この色になると、もう使えないと思ったほうが良いと思います


新しいスイッチにリード線をハンダ付けするのですが
プラスチックな為、あまり熱を掛けない様にするのが良いです☆
でないとすぐにまた壊れてしまうでしょうから★、私は低温ハンダでサッと取りつけました
しかし、この部分の設計、もっとどうにか上手く出来なかったんでしょうかねぇ?
ちょっと余分な力が掛かっただけで、壊れますよ、コレって★

カセットハウジングの横にある、スライドスイッチ(画像はFS90のカセットハウジングですが★)

これも分解して、接点を紙やすりで磨いて、接点グリスを塗っておきました☆
下のテープエンド・センサーも綺麗にしておきます

組立後はメカは快調に動いてくれました☆
とりあえずこれで修理のスタート台へと乗ることが出来ました☆
これから修理なんですよ☆、なんてったって、まだ画像がちゃんと出ません★(笑)
S-VHS映像も再生できているので、HICのコンデンサは後回しにして、まず電源コンデンサを交換してから
映像基板に手を付けたいです☆(その方が楽かもしれない)

2002/02/14

電源部の分解をしました☆
FS900は電源ユニットごと取り出すのが簡単です☆
スイッチング電源の横に音声用トランスがあります☆


FS900は電源ユニットの上下のシールド板を取るだけで
全てのコンデンサを取り外せます☆

コンデンサを全て取り外した所、半分のコンデンサが電解液を噴いていました★
真ん中の大きな250V 120μFも噴いていました★
意外にも上の画像ではシールド板に隠れて見えませんが、シールド板の外にある小さなコンデンサが多く噴いていました★
出来れば全てのコンデンサを全交換したいところです

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