キャプスタンモーターを取り外すと、簡単にここまで来れました☆、3本ネジを外すだけです
この状態でローディングギアを動かして、歯車の回り具合を見ていたら
奥のギアの左上にある、ピンチローラーの側の最終ポストを動かす金具の動きが変な事に気が付きました
左上の穴の開いた三角の金具です、この金具が右に回って行って
右上にある最終ポストを押し上げます
しかし、この時に普通ならこの金具がスライドして、少し遅れて最終ポストを押し上げるのですが
グリスが硬くなって動きが鈍い為に、ヘッド横のポスト2本をセットする前に、最終ポストを押し上げてしまう様です★
この為に、ヘッド左横のポストが不完全にセットされ、音が割れてしまう結果になると判明致しました☆
ならば、対処は簡単です☆、この金具の動きを良くしてやれば良いのですから☆
爪楊枝に粘度の低いオイルを1滴点けて、金具と奥の黒い丸いギアとの面接触している真ん中の部分にたらしてやります
(私はバイクのチェーンクリーナーオイルを使いました、ゴムも侵さないモノです、チェーンオイルはベタベタしてダメです
固着したグリスを溶かすにはチェーンクリーナーオイルが一番です、その為のオイルですからね☆)
すぐに別の爪楊枝を金具の穴に入れて、ローディングギアを指で固定して、金具を左右に動かしてやると
最初は動きが硬いですが、徐々に動きが良くなってきて、軽く動くようになります☆
動きが良くなったら、余分なオイルを綿棒で拭きとっておきます
ローディング開始時
ローディングポストが上がって、金具が最終ポストを押し上げる為に接触しますが…
金具がスライドして、ローディングポストのみを先に動かし切ります
金具のスライドが終わってから最終ポストを押し上げ始めます☆(ピンチローラーも一緒に押し上げます)
上の写真と見比べると、黒い丸いギアの進み具合が違う事に気がつきます
この移動量の分だけ、ヘッド横のポストが先に進んでいなければいけなかったのですが
グリスの劣化・固着で、この量が全く無くなっていました★
2度3度ローディングさせるとなんとかなったのは、全てこのグリスの固着のせいだったのです
今まで欲しかった時間差のローディングがここで実現されていました☆
その後、最終ポストを押し上げ切って、最終ポストがローディング完了スイッチを押してモーターを停止させます☆
グリスの固着を直す前は、固着したまま最後までいって、その後金具がユルユルとスライドしていった為に
最後のポストが落ち、ローディングに失敗していました★
一見、ベルトの劣化だと思われたのですが、意外な原因がありましたね★
もうこれ以上する事はありません☆、完全に理想的にローディングします☆
1.2ミリ幅のベルトでも楽にローディング完了します☆(こっちのベルトの方が動きが速いです☆)
SONY純正のベルトでも、もう大丈夫でしょう☆
このリング状のローディングメカを持っているSONYのDATデッキなら同じ方法で修理出来ると思います☆
しかし、最終的にはグリスの劣化が原因だったとは…
これでこのDTC-77ESは電源投入直後でも、完全に録音が可能になりました☆
良かった良かった☆
この方法は他のSONYのDATデッキでも同じだと思いますが
必ず自己責任で行ってください、原因は判っているのですから、SONYのSSへ任せても良いかも…
「丸いローディングギアの最終ポストを動かす、三角の金具のグリスの動きを良くしてください」とでも書いて渡せば
判ってくれると思います(たぶん)
このページを印刷して渡すのも良いかも…(おいおい★)
自分で修理すると、100円のゴムベルトと1滴のオイルと爪楊枝のみでした☆
ゴムベルト交換から始まって2週間、やっと完全に直りました☆、良かった良かった☆
音が悪いとか言われている1bitDACを積んだDTC-77ESですが
どうしてもそんなに悪い音だとはどうしても思えないんですがね〜★
一体、何の音源を使って聴き比べしたんでしょうねぇ???
良い音ですよ☆、DTC-77ES☆
2002/05/22
実際にはこの後、完全にローディングリングを外してグリスをブレーキクリーナーで洗い流してから
新品のグリスに塗り替えました☆
一番重要なアノ部分は分解不可能なので、時間を掛けて古いグリスを流すしかありません★
ローディングリングを外す時は、カットワッシャーを3個外すんですが
非常に飛びやすいです★
絶対に飛ばして無くさない様に注意してください!!
ローディングリングの組立も難しいです★(外すのは簡単)
ギア位相はあまり気にしなくていいです☆、初期状態にして組み立てればOKです☆
ポストを移動させるアームの穴の場所を間違えやすいので、間違えない様に注意しましょう☆
1本目のリングを入れて2本目のリングを入れるときは
2本目のリングのポストアームの根元を先に入れなければ入りませんので注意!(注意ばっかりだな…★)
200/11/10
3時間・90Mの長時間テープを使うと
2時間を越えたあたりで
テープにローディングをミスした時のようなキズが付くので
ピンチローラーを新品交換することにしました☆
交換前に、ローディングに異常が無い事を確認しましたが
ローディングは完全に完了しているので
ピンチローラーしか原因が無いと思われる為、交換です☆
まず最初に、メカを取り出します☆
メカ取り出し後、交換前に、テープ挿入口を開いて
ピンチローラーの頭にセロテープを貼っておきます☆
こうすると、ピンチローラーを止めているポリキャップを無くす事が無くなります☆
あとは、ピンチローラーアームを指で押さえて、曲がらない様に気をつけて
小さいマイナスドライバーを使って、テコの原理で慎重に外します
ドライバーが当たる部分に気を付けないと、余計な部分が壊れるので気を付けて下さい
外れる時は一気に外れるので、これも気を付けて下さい
新品のピンチローラー(1200円)と、外したピンチローラー☆
古いピンチローラーは紙やすりで磨いて、騙しながら使っていたので
かなり磨耗が激しいですね★
最初から新品交換した方が良かったと思います★
失敗★