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これはデジタルコピー不可能でした★、1000ESの右上に「COPY PROHIBIT」の文字が出ています

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これもデジタルコピー不可能でした★、同じく「COPY PROHIBIT」の文字が…

この事から、DTC-1000ESが無限コピー化できるテープのID6は「11」だけと言う事が判りました☆、調べたところ
DTC-1000ESではSCMS以前の懇談会企画で、ID6の「11」は"reserved for future use"
つまり「将来の為に未定義」とされている為に使える技です☆、この頃は「疑わしきは通しちゃえ」だったんですね☆
これ以後は「疑わしきは禁止」となってしまいました★
つまり…

「アナログ録音・生録音した親テープからでしか、 無限コピー化したテープを作り出す事が出来ない!」

と、言う事です☆
ここまではいいでしょう☆、しかし…
もっと重要なのはこちらの方です!!

「SCMSに対応したDATデッキだけでは、ID6が「00」のテープは絶対に作り出せない!!」

「何を判りきった事を…」と言われそうですが
SCMS対応のDATデッキでも、ID6が「00」のテープを扱う事が出来るのです☆
一旦、ID6が「00」になったDATテープはSCMSデッキ同士でダビングを繰り返しても
いつまでもID6は「00」のままです☆
 (機種によっては違うかもしれませんが、DTC-77ESとTCD-D3の組み合わせではそうでした☆)

DAT本来の「音質を劣化させずに、テープをデジタルで編集する」という使い方をするには
最低でも…
「SCMSに対応したDATデッキ」
「SCMS以前のCDからデジタルコピー不可能なDATデッキ」
の2台が必要と言う事になります!

「SCMS以前のCDからデジタルコピー不可能なDATデッキ」2台では
CDからのデジタルコピーは全く不可能ですし、LPモードもありません★、ちょっと不都合です★
生録音しかしないという方ならベストの選択ですが☆

「SCMSに対応したDATデッキ」2台では
どうしてもSCMSが足枷になって、デジタルコピーでのテープ編集が1回しか出来ません
これではCDからのダビングが主な使用法として多くなってしまうのも無理はありません★
これではDATがダメになったのも判ります、せめて48KHzはフリーにしておいて欲しかったです★
本来の素晴らしい性能が全く奪われてしまっています★

とっても不幸なDATですが
初期のDATデッキとの組み合わせによって、SCMSのDATデッキも本来の力を取り戻す事が出来ます☆
理想は…
「SCMSに対応したDATデッキ」2台で編集して
「SCMS以前のCDからデジタルコピー不可能なDATデッキ」を親テープの送り出しに使う☆
の3台体制ですね☆(しかし、SCMS対応デッキによっては「00」を「10」や「11」にしてしまうデッキが存在するかもしれませんが★)

頑張れ!!DAT!!!☆

2002/06/02


SONY SSから「ポリワッシャー」5円×10枚=50円と「ピンチローラーアッシー」1200円を買ってきました☆

ポリワッシャーは自分で切り込みを入れて、カットワッシャーにします☆
ピンチローラーは何でアッシーなのかと思いましたが、中にベアリングが入ってるような気がします☆
1200円は伊達では無いようです☆


新旧比較☆、いうまでも無く右が新品☆、内部にベアリングらしきモノが入っている☆


左の古いピンチローラーは、先日の修理の時に紙やすりで磨いたはずなのに
すでに光り始めています★、新しいピンチローラーと見比べてみると、表面のきめの細かさが無くなっています
よく観察すると、ヒビ割れが発生して、部分的に大きな割れが発生しており
ルーペで拡大すると、細かいヒビ割れがいくら紙やすりで磨いても出てきてしまいます★
よって、古いピンチローラーは修復不可能と判断しました★

このピンチローラーは小さなポリキャップだけで固定されているので
外す時に飛ばして無くさない様に気を付けましょう☆
私は飛ばしてしまって、5分ほど慌てました★(汗)

これで、このDTC-1000ESは完全に修理完了です☆
FL管の表示異常はどうしようも無いですが、FL管はもう在庫が無いので仕方が無いです
ほとんど気が付かないくらいですので、我慢します(言わないと気付かないでしょうから)
絶対に交換が必要な部分は、ロータリーエンコーダ、ピンチローラー、各種ゴムベルト
というところでしょうか☆、ゴム部品は全て新品へ交換ですね☆
各部分解・グリスアップも必要です☆

ロータリーエンコーダだけは壊れると修復不可能な上に破損しやすい部品なので
追加発注を掛けておきました☆

民生機では無くなったも同然のDATですが
私はDATとMD、大切な録音だったらDATを取りたいです☆
MDデッキも持ってますが、録音途中で停電があって
それまで録音していたもの全てが消し去られたという辛い想い出があります★

MD等のディスクは、テープメディアと違って
「録音が終わってディスクを取り出すまで録音した情報が確定されない」
という欠陥があります★、これに何度泣かされたか…★

新品のディスクに録音して、録音が終わったのに停電になってしまったら★
その瞬間に今まで録音していたモノも無くなってしまいます★
録音後、ディスクを取り出す時にMDデッキはTOCを書きこむんですが、それが終わらないと
ディスクのどこに何を録音をしていたのかMDデッキは判らなくなり、そのディスクはただの「ブランク・ディスクになってしまいます★
DATなら録音が終わった部分までは生きているはずです☆

現在DATを持っている方は大切に使ってやって下さい☆

2002/06/04


イロイロ調べていった限りでは、メーカーと著作権管理団体は
この先もDAT以上のデジタル記録装置を出す気は全く無いと思われます★
たとえ出たとしても、デジタルでのコピーを完全にコントロールして管理すると思われます
この先はどんな優れた機器でも、コピーガードを搭載しているはずです

自分で録音したと証明できる方法が見つかれば、コピーコントロール信号にそれを定義する事も可能ですが
そのような証明は絶対に不可能ですので、まずありえません★(出来たとしても有料になるでしょう)

無限にデジタルコピー(たとえ48KHzであっても)出来た機器は、SCMS以前のDATのみという状態がこの先も続くはずです

もしかすると、こんなDATデッキを持っている事すら罪になる時が来てしまうかもしれません★
そんな時が来ない事を祈って、修理完了☆

2002/06/05


この機体はSAT-333ESGと共に、毎朝のBSクラシック倶楽部の録音で活躍しております☆
32kHzの留守録音では何故か失敗してしまいますが、48kHzなら成功します☆
番組が始まって48kHzに入ってから録音が始まる様に、タイマーの時間設定を数秒ズラして使っております☆
たまに良い録音が手に入るので、重宝しております☆

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