11月3日
先月の終わりに拾ったS-VHSビデオデッキ「Panasonic AG-3530」☆
修理完了いたしました☆
修理方法は「にがAV」というサイトを参考にさせて頂きました☆
この「AG-3530」は業務用の型番らしくて、普通は「NV-FS90」と呼ばれています
学校とかで使われていたものでしょうか?
これが私のJUNK修理1号機です☆
症状としては
1:ローディングが上手く行かない=ギヤの位相の狂い
2:再生は可能だが、巻き戻しをした途端に作動停止=誤消去防止スイッチのモードスイッチの接触不良
という感じでした☆
前の持ち主は、ギヤをあれこれ外した後に適当に組んだらしくて
まるっきり狂ってましたが(おそらく分解してテープを取り出したのでしょう)、部品は全て入っていたので良かったです
先月のうちにギヤ関係は合わせたのですが、モードスイッチをうっかり完全に壊してしまい
(最初から接触不良だったのを磨こうと思って、破壊★)
新品を頼もうと思って、今まで放っておいてしまいました
今日直せたのは、別に新品部品を手に入れた訳ではありません
足元に落ちていた厚めの輪ゴムの切れ端を見つけて、「これは…もしかしたら…」と、思って
壊れたスイッチ部分に、この輪ゴムをカットした物を詰め込んで固定できました☆
意外にもしっかりと固定できて、良かったです☆、適度に弾力もありますしね☆
この弾力が必要なんですよ☆
これで動作は全てOKになりました☆
再生画像も綺麗なモノです☆
普通、こういう中古品を開けると古くなって固まったグリスや磁性体のカスがシャーシの上に散らばっているものなんですが
この機体はそうでは無かったです、と、いう事は、あまり使用されていない機体かもしれません
おそらく一番最初の故障は、誤消去防止スイッチのモードスイッチだったのだと思います
プラスチックの経年変化で端子を持っている爪が折れてしまったのでしょう
(この部分は力が掛かる部分なのに、、かなり脆く出来ています★、0.5×2ミリ位しか繋がっていません、折れるってば★)
この場合テープが入ったままになってしまい、出てきません★
そこで分解して出そうとしたけど、上から出すとテープが痛むので、下を分解してギヤを回し
テープを出したのは良かったがギヤの位相が狂ってしまったので、捨てた★、という所でしょう☆
ピン関係をクリーニングし、可動部分をグリスアップしたのでちょっと新品同様です☆
表示部分もヘタって無くて、新品同様です☆
最初は苦戦しましたが、動くようになって良かった〜☆
チューナーの調整も本体だけで可能です☆
チャンネル合わせの時に送りボタンと調整ボタンの同時押しをすると早送り出来ます(それでもかなり遅いが…)
以前持っていた時の記憶が、頭の片隅に残ってました☆
このデッキは、ヘッドもフライングイレースヘッドを搭載したGT4Wアモルファスプロヘッドで、豪勢なモノです☆
内部も音声専用トランスに左右独立電源だったり、アルミダイキャストシャーシだったりで
さすがはこの時代の最上級S-VHSビデオデッキです☆
全くお金を掛けずに直す事が出来たのが良かったです☆
向かって右側のサイドパネルがありませんが、その辺はご愛嬌という事で☆
やはりバブル時代のデッキは凄いや☆、(今はコストダウン優先だものなぁ…)
ちなみにこのデッキは本体のみで時刻設定・番組予約・チューナー設定・全ての事が行えます☆
他のデッキではリモコンが無いと、時刻設定すら出来ない機種もあるので注意が必要です
やっと修理が終わっても使えなかったという事になりかねません★
リモコンは新品で取り寄せて買うと5000円はしますからねぇ…★、高い★(中には1万円まで行くモノもあります)
11月5日
先日修理した「NV-FS90」(混乱するのであえてこう呼ぶことにする)だが
今日、録画した映像を再生させてみると、何だかノイズが走る…
さらに、標準で録画して再生させてみると、全く映像が出されなくなっている!!
だが、録画済みテープは綺麗に再生する☆
こりゃぁ一体どういう事だぁ???
さらにテストしてみると…
自機録画・再生の場合
S-VHS標準モード=再生されず・音声は正常
S-VHS3倍モード=再生されるが画像にノイズが走る・音声は正常
他機録画の場合
S-VHS標準モード=再生可能・問題なし
S-VHS3倍モード=再生可能・問題なし
自機録画・再生
VHS標準モード=再生可能・問題なし
VHS3倍モード=再生可能・問題なし
つまり、自分で録画したS-VHSモードの時のみ、障害が現れる訳です
これは、かの有名な「ハイブリッドICのコンデンサーが噴いた」という奴ですネ★
どうやら基板上のコンデンサーの張替えをしなければいけないようです
とりあえず、今はこのままにしておいて、その気になったら張り替えいたします
やれやれ…★
11月6日
「NV-FS90」の、噴いたと思われるハイブリッドICを見つけました☆
底板を外せば簡単に確認できます☆
底板を外すとこんな感じです
左上の穴から見えます☆
この部分の
灰色のコードの奥に見えます
90度傾けて…
コードのすぐ奥に見えます☆
見事に噴いております★これでは駄目ですね★
再生できるのだろうか?????
もう一つのハイブリッドICも見ておきましょう☆
一つ上の穴の、この部分に見えます
こちらは大丈夫な様です☆
綺麗なもんです☆
これで故障個所が特定出来ました☆
あとは張り替えるだけですが、出来るのかなぁ???
4本とも、かなり激しく噴いているんですけど…★
基板ごと死んでいると、かなりヤバイ★
基板を持ち上げるのは出来そうなんですが、コードが…
どうなる事やら???
と、いう訳で、コンデンサを買ってきました☆
背の低いタイプが欲しかったのですが、まぁなんとかしましょう☆
4.7μF 50Vが2本、47μF 25Vが2本、実際に使うのはこの左側の4本だけ
元もとのコンデンサの耐性が25Vと5Vで噴いていたので、高い耐性のモノを入れたいです
1個20円とか30円とかのモノですので、100円ですか☆
これでS-VHSが機能してくれればOKですけどね〜☆
次は分解方法を探らないと〜っ!、お楽しみはこれからだ〜っ!!☆
11月7日
「NV-FS90」を分解してみましょう☆
ハッキリいって、難しいですが、一回出来てしまえば簡単です☆
設計から、ちゃんと整備の時の事まで考えられているのが判ります☆