三菱 HV-S11

実家で修理してきたS11Nのブラックモデルです☆(業者さん家から直接譲っていただきました☆)
角の塗装が少し剥げてるだけで、綺麗な機体です☆
タッチアップでなんとか綺麗にしたいところです☆

テープが取り出せないという情報でしたので、ピンチローラーアームの破損と目星を付けていたのですが
いざチェックしてみると、ピンチローラーが緑色(新型)で、生きています
と、いう事は…
消耗品が一度は交換されていると言う事ですね?(実は違った)

メカ部分を覗き込んでみると…底には、ゴムベルトが落ちてます…★
おそらく、動作確認をしようとしてテープを入れた時に、運悪くゴムベルトが外れたのでしょう★
ツインサーボメカは底のゴムベルトが外れると、全ての動作が不可能になってしまいます

ヘッドさえ無事なら、このS11は生き返ります☆
単純にゴムベルトが経年変化で伸びて、リールから抜け落ちてしまった為
カセットハウジング、その他に動力が伝わらなくなっているだけのようです

近い将来の予防処置として、キャプスタンモーターのコンデンサとY/C分離基板のコンデンサは交換しておきたいです

デッキをひっくり返して、メカ裏部を開くために
天板を開き、シールド板を外して、メカ部とサスペンションを固定しているネジを3本外した後
カセットハウジングとヘッドアンプの上の隙間にちょうど合う厚さの本を入れます

その後、天板だけを再び取りつけて、ひっくり返します☆(そうするとメカ部が落ちて天板に激突しないで済みます)

ひっくり返してサスペンションを外してみると…

見事にゴムベルトが外れています★、これでは何も動きません
入っていたテープを手でギヤを回して排出しました

ピンチローラーはちゃんと緑色の対策品だったのに
キャプスタンプーリーは対策品ではありませんでした★
どうやら、消耗品キットの交換では無く、ピンチローラーの交換だけだった様です
 (S11は白い色のピンチローラーアームが非常に壊れやすいみたいです)
おそらくサービスセンターで交換したのでしょうが、どうせなら消耗品キットで対処してあげればいいのに…
それとも、この機体(90年11月製造)のものは、ピンチローラーアームが新しいのに最初からなっているのか??
それにしてはローラーの消耗具合が少ないので、やっぱり交換されたんでしょうね


キャプスタンモーターのコンデンサは見事に噴いていました★
やはりコレは交換しなければイケナイ様です★
「S11を見たら、コレを交換しろ!」というのは御約束のようです


モードセレクタも、半分だけ酷く焼けてしまっています★
おそらく同じ動作を長い年月やらされたんでしょう★、コレももちろん交換です☆


モードセレクタとキャプスタンプーリーとコンデンサを交換しました☆
コンデンサは25V 10μFでしたが、どうしても噴くようなので
耐圧をアップさせて50V 10μFを入れました☆

キャプスタンモーターブレーキはまだ使えそうだったのでそのままにしておきました
メカの表裏両側から攻めないと、交換できないので面倒だったので…

さて、ここからが今日のメインイベント☆
ギヤアイドラユニットの交換です☆
カセットテープのリールを回す歯車の間に挟まって、上下左右に振れるあのギヤです☆
消耗品として取り替えなければいけない部品なのですが、今まで分解方法が判らなかったので躊躇していました★
しかし、今回のS11は今日動かなかったら困る機体でも無いので、交換に挑戦してみました☆

まずはギヤの上に被さっている金属製の板を1枚外しますが
その前にスプリング2本とレバーブレーキRSを外しておきます
金属製と樹脂製のCリング各1個ずつを外すと、金属のプレートの1枚目を外せます
2枚目は外す必要はありません(というか、外せない★)

メインリール以下の部品を丁寧に外します、順番を間違えない様に並べていきます
右端の小さいOリングは、白い大きなギヤのOリングです
次は首振り部品、次は白い大きなギヤに被さっているギヤです(次の写真ではまた付いてます)


2枚目のプレートの右側を持ち上げて、まず上にずらして首振り部品を外します
次に下にずらして…(この画像ではまだ首振り部品が残っています)

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