2011年12月31日
本年もお世話になりました〜☆
大地震や津波や放射能と、何かと大変な年ではありましたが、来年は良い年でありますように☆
今はすでに実家へ戻っている予定だったのですが
ぱんださんが体調を崩して寝込んでしまったので、まだ埼玉です☆ww
今年最後の修理は「オリンパス ペン EES-2」☆
完全に壊れてるな状態で確保しました☆
赤ベロ出ない+絞りが動かない状態なので、露出を測るセレン電池が死んでるのかもしれません★
もしそうだったら、EE-2用の部品取りに使えるかなと言う事で☆
前の持ち主が落っことしたのか、ファインダー下に傷とレンズ先端部が微妙に曲がってますww
EES-2はEE-2に明るいレンズを積んで、ピント調整が付いたものだそうです☆
まずは上部を外して見ます☆
あれ?、露出計の針が動いてるぞ☆
と言う事は、セレン電池は生きているけど、他が駄目って事じゃんww
露出計の針は動くんですが、絞りを決めるメカが上まで登って来ません★
露出計の針を挟む所まで登って来ないのです★
とりあえず掃除をするために配線部分を延ばして掃除します☆
ゴミだらけだったファインダーの中も綺麗に清掃☆
この個体ではEE-2の様なメチャクチャ綺麗なファインダーにはなりませんでした★
少し曇って、ファインダーの内枠表示が戻りませんでした★
レンズ周りの各種ダイヤルを外しました☆
ボディの枠を取らなくても出来る仕様になってるんですね〜☆
レンズ回りも少し腐食してました★
綺麗に掃除して〜☆
レンズ部分を外します☆、シャッターが丸見えです☆
このシャッター幕も少し固着気味だったのですが、数回動かしただけで元に戻りました☆
しかしシャッター速度が変化しなかったです★ww
掃除できる場所は掃除して綺麗にしておきます☆
レンズの後玉を外します☆
このカメラの各レンズは少し汚れていただけで、カビが無くて助かりました☆
ガラスレンズなので磨くと透明感が出てとっても綺麗です☆ww
今の安いデジカメ等のカメラのプラスチックレンズでは出せない部分です☆
40年前のレンズなのに…、ガラスって凄いなぁ…☆☆☆
完全に固着して動かない絞り機構★
手でピンを動かそうとしてもビクともしません★
難関と言われるこの部分に手を入れるしかないのかぁ…
絞り部分を取り出しました☆
極小のワッシャーが3個見えます☆、これの取り付けは後で考える事にして
まずは分解しました☆
アルコールに漬けて1時間、何度も動かして油分を完全に無くしたら、軽く動くようになりました☆
あの固着は一体何だったんだ…ww、軽く動作します☆
さて、最難関と言われ、修理に挑んだ先代たちが接着剤を使うワッシャー取り付けの時です☆ww
ここで私まで接着剤を使ったら駄目でしょうから、爪楊枝戦術で行きます☆www
とりあえずワッシャーを3個それぞれの場所に置いて、絞り機構をワッシャーを動かさないように載せます☆
(これ自体が難しそうなんですがww)
あとは穴から見えるワッシャーの位置を爪楊枝で微調整させながら
爪楊枝を穴に突っ込みます!!☆
3個あるネジを締め付ける時に他のワッシャーが動いてしまうのが駄目なんでしょうから
ワッシャーを動かないようにしておけば良いのです☆
簡単に一回で取り付け終了☆ww
綺麗にした後玉も取り付けます☆
専用工具のカニ目レンチなんか持ってませんので、普通サイズのピンセットを穴に突っ込んで固定です☆ww
ボディに取り付けて絞りの動作を確認します☆
レンジキャップを付けているので露出計は動きません=絞りは最大に開くはず☆
シャッターボタンを押し込むと絞りは完全に開きました☆、成功です☆ww
AUTOモードなので赤ベロもファインダーの中に出て来ました☆
どうも絞りが完全に動かないと赤ベロも上がって来ないみたいですねぇ…
シャッター速度もちゃんと2段階の速度で切れるようになりました☆
あとは各部の遮光モルトを新しく貼り付けて、ピントの調整をするだけです☆
モルトの代用品は裏がラバー仕様になった習字用下敷きを使いました☆
両面テープで貼り付ける時やカットする時に変形せず楽です☆
このESS-2は一度も開かれた事の無い個体だったので、前玉の部品に白くペイントされていた部分がありました☆
分解前に前玉がどこまで捻じ込めるかを確認していたので
それと同じ状態に組み立てればピントは合う状態になるはずです☆
前玉が捻じ込める部分は何箇所もあって、最初の状態に戻すのは意外と大変です★
分解前にどこまで捻じ込めるかを確認していないと、印をアテにして組み立ててもピントがズレている可能性がありそうですね★
薄いプラスチックの板(スーパーで団子を買った時の包装用のプラを使いましたww)でシャッター幕を固定して
同じプラ板に細かい紙やすりで傷を入れて、それをフィルムに見立てて外の遠くの景色を写してピント確認☆
大丈夫な感じでしたので、そのまま修理完了としました☆
このEES-2は後期型のHL-EE4Nで、シャッターがリファインされた低速1/40秒・高速1/200秒の新しいプログラムシャッターを搭載しているようです☆
シリアルナンバーは2000000以降の個体でした☆
なんか立て続けに揃ってしまったオリンパス ペンのEES-2とEE-2☆
並べて見ると判りますが、EES-2の方がずいぶんとレンズが大きいです☆
正月はこれで写真を撮りますよ〜☆ww
OLYMPUS-PEN EE-2☆
独特デザインのハーフサイズのフィルムカメラです☆
電池要らずの固定焦点のコンパクトカメラ☆
頑丈なボディで、とても40年以上も前の物だとは思えません☆
純正レンズキャップも別の箱から見付けました☆
昨日の段階ではEE-3が店にあって、実はEE-3を買いに行ったのですが
昨日のうちに売れてしまったようです(泣)
しかし、ファインダー内部や各部のモルトの状態はEE-2の方が良かったので
このまま使うのならEE-2、修理前提でEE-3と思ってました☆
黒いEE-3、惜しかったです★
他にEEとEESがありましたが、フィルム蓋が裏蓋全部ゴッソリ外れる仕組みだったのでスルー☆
(かなりそそられるギミックなんですが、実際の使い勝手を考えると辛いww)
年末のハード●フは、こういう意表を付く品物が並ぶ事があるので、要注意ですね☆ww
光に向かってファインダーを覗くと、埃やゴミの影が数多く見えてしまうのが気になるので
蓋を開いてファインダーのレンズを清掃します☆
ファインダー内部のゴミを取る為に上部カバーを外しました☆
ファインダーの上カバーが紙???、紙じゃんwww、少し剥がして中性の透明部品専用クリーナーで清掃☆
レンズの材質が判らないので、合わないアルコールの種類とかだとクラック入ったりすると怖いww
引っ張ったらホットシューの配線部分のハンダが取れた★w
誰かが以前一度外したのかも?
外したついでにレンズキャップを外してセレン電池の動きも見ておきました☆、ちゃんと針が動きます☆
まだ大丈夫☆、うんうん☆w
EOS55のシャッタースピードを1/30秒にしてF3.5で露出が合ってるかチェック☆
(EE-2はシャッタースピードが1/30と1/250のみだそうです)
ほぼEOS55と同じ感じで、シャッターが落ちないところとか同じでした☆
露出動作はたぶん正常だと思います☆
ファインダーレンズを清掃して磨き上げて、内部のホコリを少し取ってから組み上げ☆
すっかり綺麗になって、気持ち良くファインダーが覗けるようになりました☆
ストラップは靴屋さんで買った靴紐☆、ストラップのストッパー類は100円ショップの小型犬用ハーネスを分解して使いました☆
ストラップは俗に言う「プロ巻き」??、ストラップの端が外に出ない巻き方にして
さらに縫い込んでから取り付けリング部分の強度アップも兼ねて、リングに2重に巻き込んでおきました☆
縫い付けてあるのに長さ調整も可能だったりします☆
これで、外に持って行く準備が整いました☆ww、うわぁ☆、楽しみ〜☆ww
フィルムはISO400の方が良さそうですね〜☆
室内でISO100だと赤ベロが出てシャッターが落ちない場面が多そうです★