2万キロを越えたあたりから、うっすらと滲んで来てるのは知ってましたが
それから2000キロほど走ったあたりで、毎日のように滲んで来てるのを見て
ついにフォークオイルシールの交換に踏み切りました!☆
今回はついでにダンパーロッドを抜いて、インナーチューブの底や
ダンパーロッドの中に溜まったスラッジも掃除するつもりです☆
左右のフォークで同じようにオイル漏れしてるので
何かのアクシデントではなく、単純にシールの寿命の様ですね★
とりあえずフロントジャッキアップ☆
あらかじめ、全ての減衰調整をソフトにして、プリロードも抜いておきます☆
スプリングを縮める専用工具を使ってトップキャップを取り外します☆
スプリングやカラーを取り外して清掃しておきます☆
フォークからオイルを排出☆
7000キロ走行オイルです、そこそこ黒いですが、まだ透明感は残ってます☆
ダンパーロッドを専用工具を使って取り外します☆
しかしこれが滅茶苦茶硬いです!★
以前も外せなくて諦めました★
しかし今回は取り外しに成功!☆
大きなレンチを使って思い切ってやると、外れました☆
ダンパーロッドのこの部分に溜まっていたフォークオイルが
ありえないくらいに真っ黒でした!!★
インナーチューブの底です☆
パーツクリーナーのBC-9を使って綺麗に清掃しました☆
インナーチューブとアウターチューブを分離☆
インナーチューブにはスライドブッシュが無いので、引っ張るだけでアウターチューブは抜けてしまいます☆
外したアウターチューブ☆
あとはこの奥にあるオイルシールを外すだけです☆
まずはダストシールを外して…
オイルシールを止めてるクリップリングを外します☆
T型のオイルシールプーラーを使って、オイルシールを取り外します☆
4箇所をクルクル回しながら引っ張ると、綺麗に外れてくれます☆
綺麗に外れたオイルシール☆
この後、アウターチューブ内部をパーツクリーナーBC-9で清掃します☆
綺麗になったインナーチューブとアウターチューブとダンパーロッド☆
インナーチューブにはスレも無かったので、安心して使えます☆
アウターチューブの内部にガイドブッシュが2個入っています☆
このガイドブッシュのみの交換は出来ないので、摩耗が酷い時はアウターチューブの交換になります★
インナーチューブもツルッツルで綺麗なもんです☆
取りきれなかったスラッジが少し残ってるけど、気にしな〜い☆
(濃いスラッジのように見えるのは圧側減衰バルブへの穴みたいです)
ダンパーロッドを慎重に入れて、規定のトルクで締め付けます☆
インナーチューブの端にビニールテープを巻いて、オイルシールなどを入れていきます☆
下からダストシール・クリップリング・オイルシール・ワッシャーの順で入れていきます☆
オイルシールの裏表は間違えないように!!
アウターチューブのガイドブッシュにグリスを塗ってインナーチューブを入れていきます☆
奥にある2個目のガイドブッシュには手が届かないので、インナーチューブの先にも少しグリスを塗っておきます☆
アウターチューブに入れる前にインナーチューブの先に巻いたビニールテープを取り外すのを忘れずに☆
オイルシールをオイルシールプッシャーで少し押し込んでから、叩き込みます!☆
クリップリングも取り付けて、オイルシールの交換は完了です☆
右フロントフォークのオイルシール交換が出来ました☆
次はフォークオイルを入れていきます☆
入れるフォークオイルはヤマハ純正のM1☆
フォークを20cmほど伸ばして、アウターチューブの先を手で塞いで縮めて
内部を圧縮してフォークオイルを各部へ押し込んでいきます☆
それを10回ほどやってからダンパーロッドにロッドプーラーを繋げてダンパーロッドを上下させます☆
泡が出てこなくなったら、トップキャプを軽く付けて、自然にエアが抜けるまでしばらく放置します☆
エアが抜けるまで、もう片方の左側フロントフォークの作業を行います☆
取り外したオイルシールにはゴミがいっぱい入ってました★
劣化したグリスのようにも見えます★
2本目なので、サクサクと作業は進んでオイルシールの取り付けまで来てしまいました☆
ビニールテープの表面に皺が出来ないように丁寧に貼ります☆
クリップリングはダストシールの下にやっておいた方が
オイルシールを打ち込む時に邪魔にならない気がします☆
オイルシールプッシャーで打ち込んで〜☆
フォークオイルを入れてエア抜きをします☆
こんな感じで手で塞いで縮めるだけです☆
圧縮した後に手を開くと、ボコボコ泡が出て来て、奥に浸透してるのが良く判ります☆
左側フォークもエアが抜けるまで放置です☆
右側フォークの油面高さを規定値に調整します☆
500cc入れて、規定量は482cc☆
余分なオイルは17ccほどだったので、計算上はほぼ合いました☆
ダンパーロッドを抜かないフォークオイル交換だと、30〜50ccも多く抜けていたので
やっぱりダンパーロッドは外してオイル交換した方が良さそうです☆
中に入れた新品フォークオイルが物凄く綺麗に見えますからね〜☆
先にワッシャーを入れて、スプリングを静かに入れていきます☆
ダンパーロッドプーラーを付けて、ダンパーロッドが沈まないようにしてからスプリングを縮めていきます☆
この辺、臨機応変にいろんなやり方があると思いますので、この通りでなくても良いと思います☆
伸び側減衰用のロッドやワッシャー類を忘れずに入れて、トップキャップを取り付けます☆
カラーの先は必ずキャップボルトのプリロード調整用カラーの溝に嵌め込みます☆
これはつい忘れやすいです★
右側フォークが完成☆
左側フォークもエア抜きが完了したのを確認して、油面高さを調整します☆
こちらも約18ccと想定どおりのオイルが抜けました☆
トップキャップを正確に取り付けて終了です☆
フォークを取り付けて仮止めにしておきます☆
フォークの突き出しは標準で☆
フロントホイールとブレーキを取り付けて、バイクは直立でハンドルは真っ直ぐのまま数回フォークを伸縮させて
真っ直ぐのままでフロントアクスルを締め付けます☆
ブリッジとハンドルバーを規定のトルクで取り付けます☆
排出したフォークオイルは今までに無いほど真っ黒でした★
ダンパーロッド内部にあったフォークオイルが本当に真っ黒でしたね〜★
カウル類を取り付けて、フォークのオイルシール交換は全て終了です!☆
オイルが漏れないフォーク!☆、当たり前だけど最高です!☆
押してみると、物凄くしっかりした感触になってます☆
良い感じです☆
朝の9時からやり始めて、終わったのは夕方4時前☆
フラフラになる疲労度が高い作業です★
素直に販売店やディーラーへ頼む方が楽だと思います☆
今回交換した部品類☆
たったコレだけの交換のために…
こんなに数多くの工具類が必要でした!☆
この他にも細かい工具もかなりの量を使いましたよ☆
オイルパックリに吸わしてみたら、やっぱり真っ黒でした★
標準セッティングで押して歩いた感じでは、かなりしっかりした感じだったので
少し走った時の感触が変わってるかもしれませんね〜☆
今から楽しみです!☆
2010/10/14
秩父へ走りに行ってみたところ、とっても安定感のあるフロントサスペンションになってました!☆
細かい振動はほとんど感じない、抜群のフロントの安定感☆
バンク中に少しひねっても全然平気な感じで素晴らしいです☆
ダンパーがちゃんと効いていて、ショックに棘が無いとてもソフトな感じでした☆
オイル漏れも全くせず、オイルシールの交換は成功みたいです☆
フロントから滑る気が全くしない感じで、どんどん寝かせて走れました☆
特に最初の100キロは素晴らしかったです☆
フロントサスが動いてるはずなのに全く動いてる感じがしないという事は
サスペンションが物凄く上手く動いてると言う事でしょう☆
縮んだとか伸びたとか、そういう感じがあまりしません☆、そのままの高さで走って行く感じです☆
2010/10/16