オイル・冷却水・プラグ・ACジェネレーターカバーの交換☆

1万キロを走行したので、メンテ出来るところはまとめてやっちゃいます☆

■オイル排出・オイルフィルター交換
まずは3ヶ月使って古くなったオイルを抜きます☆

冬の間に水分でも混じったのか、少し白っぽい色です★


今回もオイルフィルターを交換します☆、いつもはキジマのマグネット付を使っていたのですが…


今回からはヤマハ純正のオイルフィルターです☆


キジマのオイルフィルターの外周部に強力なネオジウムマグネットを装着していたので
内部のマグネットには全く鉄粉は付着していませんでした☆
やっぱりオイルの流速が遅い外周部で鉄粉を吸い付けた方が効果は高いと思います☆


ヤマハ純正オイルフィルターの内部は樹脂で出来ていて、不思議な構造です☆
鉄粉吸着用のネオジウムマグネットを外周部に6個貼り付けました☆
キジマのオイルフィルターでは規定の取り付けトルクでは強すぎてフィルター本体が取り付け面に当たってしまいましたが
純正オイルフィルターだと規定のトルクでもOリングが負けません☆、やっぱり純正って凄いのかもしれません☆


取り付け完了☆、次は立ちゴケで傷付いたACジェネレーターカバーの交換を行います☆
立ちゴケだとこの程度で済みます(泣)、しかし微妙に凹んでいるので交換したい★
プロテクターとかスライダーを付ければ防げるのですが、それの値段もカバーの3倍とかしますので
私は付けない派だったりします☆、要するに速度を出してる時に転倒さえしなきゃいいんです☆
オイルが流れなきゃいいんです!


■ACジェネレーターカバー取り外し

スタンドの左側に本を入れて立たせて、微妙に左側を上げてセットします☆
こうやるとガスケットの合わせ面にオイルが流れてこないので、交換後のオイル漏れが防げます☆


ACジェネレーターの配線を外すのですが…この部分が抜けません★
ラジエターホースが邪魔をしてコネクターが出てきません★


立ちゴケした為か、ACジェネレーターカバー自体は少し引っ張るだけで外れだしました☆
しかしマグネットの磁力が凄くてカバーを外すのに苦労します★
カバーの端が鋭いので、手を切らないように注意が必要です★


外れました☆
しかしコードのコネクターがフレームとラジエターホースの間を抜けないので、この先の作業が出来ません★


マグネット付きのオイルフィルターを使い続けてきたおかげか
フライホイールのマグネット部分にはほとんど鉄粉は付いていませんでした☆


クランクケースのガスケットを綺麗に清掃します☆
非常に軽量そうなフライホイールです☆、R6のエンジンの吹け上がりと回転の落ちの速さの秘密がコレ?
ついでに低回転のトルクの無さの秘密も★


このコネクターが抜け出てくれないとどうしようもないので、冷却水を抜いて
ホースを外す事にします☆


■冷却水の排出

ドレンから冷却水を排出します☆
古い冷却水はペットボトル等に溜めて、ガソリンスタンドで処理してもらいます☆


大量の水をラジエターキャップから注ぎ込んで、色が無くなるまで内部を綺麗に洗浄します☆
リザーブタンクの冷却水も排出して、タンクを綺麗な水で洗浄☆、タンク内部は意外と汚れてます★
ドレンプラグの銅ワッシャーは必ず新品に交換します☆
飛び散った冷却水の粒は濡れたウェスですぐに拭き取らないとシミになります★


パイプを外してホースの下からコネクターを通します☆
この時にホースの下の外側にシリコーングリスを塗るとコネクターの滑りが良くなって簡単に抜けます☆


抜けました☆、これでACジェネレーターカバーをバイクから完全に分離できます☆


やっと外れました☆、あとはステーターコイルのボルトを外すだけなんですが
このボルトにはロックタイトが塗ってあって、非常に硬いですから、大きなトルクを掛けられるように工夫しないと
取り外すのは不可能です★、しかもトルクスボルトなので、非常にナメやすいです★
私はこのトルクスボルトは大嫌いです★、必ず頭を潰すので★

というか、ここのトルクはたったの10Nmなんですよ★、トルクスボルトを使うトルクじゃなかろうに…
ロックタイトは先塗りじゃなくて後塗りにして24時間待てば良いじゃんかとかも思いますが…
お店の業務作業で、取り付け後にすぐオイル入れて全開で走り出すとかだとそうも言ってられませんか…★

結局、中央部を止めているボルトの一つを潰してしまい、取り外し不可能に…★
この4本のトルクスボルト、一度使うと必ず駄目になるので、交換の時は絶対に新品を用意してたほうがいいです

というか…
トルクスの差し込む深さも浅いので、最初から取り外しも考慮せず、ドリルで頭を飛ばして外すのが前提なんじゃ…???


■プラグ交換
冷却水を抜いてしまったので、ついでにラジエターを外して点火プラグを新品交換します☆

サービスマニュアルにはタンクを外して上からやれと書いてありますが、絶対にラジエターを外した方が簡単だと思います☆
上からだとフレームに挟まれていたり、スペースが狭かったりするので、力が入れられないと思うんですが…★

R6はダイレクトイグニッションシステムなので、イグナイターとイグニッションコイルをプラグキャップ状に一体化しています☆
高電圧が伝わるプラグコードが存在しませんのでノイズの発生も抑えられるそうです☆


外したラジエター、ファンのケーブルを抜いてボルトを3本外すだけでしたね〜☆
やっぱりこっちの方が簡単☆
あとフロントフェンダーは最初に外しておいた方がいいです☆


イグニッションコイルを外す時は、ドライバーをコネクターの下に当てて、本体を向こう側へ回せば簡単に外れます☆
3回もやれば完全に浮いてくるでしょう☆
ドライバーには全然力は入れません、回転の方向を少し斜め上にしてやる為だけに使います☆


楽勝です☆、どちらかというとイグニッションコイルを上に抜き出す方が難しい…★
上の配線やホースが邪魔です★


プラグのホールは綺麗なものです☆
イグニッションコイルのダストカバーには砂が付いているので綺麗に清掃して
すぐ下の2段になっているシール部分にシリコーングリスを薄く塗っておきます☆
これで次の取り外しは少しは簡単になるかも??
プラグの取り外しには車載工具のプラグレンチを使います☆


プラグも全く錆びていない、とても良い状態です☆
イグニッションコイルのシールの密閉性がとっても高いんでしょうね〜☆


1万キロ走行したプラグにしては綺麗なものです☆、フューエルインジェクションのおかげですね☆
しかし中央電極部分は先端から少し入ったところが磨耗しているのが分かります★
外周部の電極の先も中心電極に沿って丸くなってるし…、やはり最低でも1万キロで交換ですね〜★
高回転を使いまくる場合は5000キロ交換でしょうね☆


プラグのネジ部にカッパーグリスを少し塗って、手でネジ込めるところまで締めこんでから
トルクレンチを使って規定のトルクで締めこみます☆
ラジエターを外していればトルクレンチが使えます☆
あとはイグニッションコイルを差し込んで、コネクタを元に戻してラジエターを取り付けるだけです☆


ラジエターを取り付けた後に、このプラスチックの板が変な方向を向いてるのに気が付きました★
ラジエターの後ろを覆ってしまう形になっていたのですが…★、正しい状態に戻しておきました☆
ちなみに反対側の板も変な方向を向いてました★(笑)


リザーブタンクを装着して、この日の作業は終わりにしました☆
こちら側のラジエターホースをあまり引っ張って取り付けてはダメです★
ピンピンに張るとアンダーカウルが付かなくなります★、少し余裕を持たせてホースを取り付けます☆

この先はACジェネレーターカバーからステーターコイルが外れないのでは、どうしようもありませんからね〜★
トルクスボルト計4本を発注して、部品が到着するまでこのままです★
さてはて、どうやってあのナメたボルトを外すか…、困ったものです★

2009/04/10


ナメてしまったトルクスボルトの頭を、ハンドドリルで掘って取り外しました☆

手作業でちまちまやったので、ステーターコイルは全くの無傷で取り出せました☆
あとはネジが届けば組立に入れます☆

2009/04/11


ステーターを固定するスクリューがやっと届きました☆

重要な部品なのにパーツ検索すると在庫無し…★
部品番号も変更になってるんですけど〜??、ロックタイト無しになりましたぁ?


ジェネレーターカバーのネジ穴を完全脱脂して乾燥させます☆


スクリューとロックタイト・高強度タイプ(赤)を準備します☆
このスクリューは一度固定すると、つぎ外す時は破壊する時ですから★
走行中に万が一ステーターコイルが外れてフライホイールに当たると危ないですからね


ステーターコイルの取り付け面も脱脂して、ネジ穴を合わせます☆


ロックタイトを塗布したスクリューをセット!☆


規定のトルクできちんと固定☆、24時間後に完全硬化するので、それまで放置です☆

2009/04/15


ACジェネレーターカバーを取り付けます☆
あらかじめメンテスタンドの下に本を入れて、少し右に傾かせてジェネレーター部分にオイルが流れてこないようにしておきます

スタータークラッチアイドルギヤのシャフトにグリスを少し塗って取り付けます☆
クランクケースとカバーの合わせ面とネジ穴を完全に脱脂します☆


カバーのケーブル取り出し部分に液体ガスケットを塗っておきます☆
化学合成のエンジンオイルだと、ここに液体ガスケットを塗っておかないとオイル漏れします★


ゴムの裏側にも液体ガスケットを塗ります☆


新品のガスケットをケースに取り付けます☆


ガスケットがズレないようにチェックしながらケースを取り付けます☆
ケースの全てのボルトを軽く取り付けて、少しずつトルクをかけて対角線状にケースボルトを規定トルクに締め付けていきます☆


ジェネレーターのケーブルをラジエターホースの下を通してメインハーネスに取り付けます☆


まずは新しいエンジンオイルを給油します☆
今回もYAMAHA純正エフェロ4RS☆


新しい冷却水を入れていきます☆、今回はワコーズのロングライフクーラントを40%濃度で入れました☆


エンジンスタート☆、暖機運転しながら冷却水温度を82度以上に上げていきます☆
サーモスタットが開いてボコボコと空気が出てくるので、何度かエンジンを吹け上がらせて空気を抜きます☆


96度くらいで湯気が出てきますが、まだまだ空気は抜け切らないみたいだったので
車体を真っ直ぐにしたり傾けたりしてボコボコがなくなるまで頑張ります☆
飽きてきたので泡だけになったところでエンジンを掛けたままラジエターキャップを締めました☆(笑)
注意!!・エンジンを止めると一瞬で冷却水が沸騰して噴出します!!、キャップはエンジンを掛けたまま付けましょう☆!!


リザーバータンクにもFULLのラインまで冷却水を入れておきます☆
何回か走行したらかなり減っていくでしょうからね〜☆
そのまま放置して、水温が上がったらラジエターファンが2つとも回転するのを確認します☆

あとはエンジンオイル量をチェックして、冷却水漏れ・オイル漏れがないかチェックします☆
最後にカウルを取り付けて終了です☆

2009/04/16


数回の走行後に冷却水量をチェックします☆

FULLまで入れたはずの冷却水が、FULLとLOWの間まで減ってました★
再び冷却水をFULLまで補充☆、外したホースから冷却水漏れの跡が無いかもチェックします☆

ラジエター内の冷却水は意外と頻繁にタンクに出たり、ラジエターに戻ったりを繰り返しているので
ラジエターとタンク間のチューブの劣化やタンクキャップの閉め忘れに注意です★


フロントフォーク内部の空気圧を大気圧に合わせます☆
前回合わせた時は気温10度の時だったので、今の気温20度に比べると6%ほど膨張している事になりますので
走っていて、エアバネの反発が少し強いゴツゴツした感じがしました★
この大気圧開放で、少しはソフトになるはずです☆

夏場は気温25度で合わせたいところです、夜に走る事が多いと思いますので…
しかし夏くらいに総走行距離1万5千キロくらいいっていたら、また真夏にフロントフォークのオイル交換か…★
真夏になる前にフォークオイルの交換をしたいところですねぇ…

2009/04/23