スットパーアームの交換☆

シフトの入り具合がイマイチなのと
1速から2速へのギア抜けがたまにあるので
シフトリンケージのスットパーアームを交換してみます☆

まずはスプロケットカバーを外します☆


中はこの通り★
新車時から一度も開けてなかったので
チェーンオイルがこびりついて溜まっています★
溜まったオイルに汚れが重なってチェーンに再び付着すると言う悪循環になっていそうです★


スプロケットカバーの内側もこの通り★
とことん綺麗に清掃しておきます☆


クラッチアームとクラッチリフターピースです☆
それぞれ清掃してグリスアップしておきます☆


ラジエターポンプを外すとオイルが出てきますので
下にバットを用意しておきます☆
メンテスタンドで車体を垂直に立てても、1〜2リッターは出ると思います★


シフトリンケージカバーを外しますが
ガスケットが固着してるのと、一番下のボルトがフレームに邪魔されて取れません★
仕方ないのでカバーとシフトアームとボルトごとまとめて取り外します☆
 (取り付ける時に、このボルトを忘れないように!)


やっと中が見れました☆
下に残っているオイルの中に黒いスラッジが溜まっていました★


カバーの内側にスラッジが溜まってます★
シャフトの入る穴の上までスラッジがあるので、メカは完全にスラッジだらけのオイルに浸っていた事になります★
さすがにこの部分まではオイルの清浄分散能力も及ばないみたいです★
ガスケットの残骸をカッターナイフの背中で綺麗に取り去っておきます☆


シフトアームは全然問題無しです☆
組み立てる時はワッシャーを忘れないようにします☆
ワッシャーは向こう側のシャフトに入ります☆


シフトアームはこんな感じに組まれて動きます☆
ガスケットの残骸も綺麗に取っておきます☆


ドラムシフターを取り出します☆
ラチェットパウルやプランジャ、スプリングを無くさないように注意します☆


ついに姿を現したスットパーアーム☆


ストッパーアームCOMPとスプリング、ワッシャーを新品に交換します☆


元通り組み立てて、動きを確認☆
以前よりも小気味良くカシャッカシャッ!と決まります☆
ほんの僅か、ストッパーアーム・スプリングにヘタリがありました★
2本のガイドプレートボルトにネジロックを忘れずに付けて組み立てます☆


新品のガスケットを使って元通り組み上げて、流出したオイルを補充して
エンジンを掛けてもオイルが漏れてこないのを確認して完了です☆


今回交換した部品たち☆
ストッパーアームスプリング、ストッパーアームCOMP
ワッシャー(写真ではCOMPに付いてます)、シフタカラー☆
スプリングにヘタリがあったくらいで、他の部品には異常は見られませんでした☆

試運転した感じでは、シフトの入りが良くなった気がします☆
ニュートラルにも入りやすくなりました☆
以前は前後に車体を少し移動させないと入りませんでしたから★

1速から2速へのギア抜け防止は、2速へシフトアップした時
上げた足をそのままにしてクラッチを繋げば、抜ける事無くシフトアップできます☆
クラッチを繋いだ瞬間のショックで、抵抗の少ないニュートラルへ戻ってしまうのが原因なので
上げた足を戻さずに、強制的に2速へシフトドラムを固定しちゃえば、確実に2速へ入ります☆
 (その他のギアの場合でも、同じ方法で上手くいくとは思いますが、早めに修理しましょうね)
2速へ上げて、クラッチを繋いだ途端ニュートラルへ入ってお困りの方は、ぜひお試し下さい☆

2006/07/16


ストッパーアームCOMPを分解したところ
カラーに0.2mmほどの段付き磨耗と、ストッパーアーム先端のローラー部に
明らかに他の部分とは違うツルツルになった表面を見つけました★

他にはアームの根元に金属の微粒子が入り込んでいるらしく
ジャリジャリと回すたびに感触が伝わってきます★

ほんの僅かな磨耗や抵抗ですが、シフトペダル先端には
何倍にも増幅されて、変な感触になっていたのかもしれません★

2006/07/18