フロントブレーキのオーバーホールをします☆
注意!)ブレーキのメンテナンスは、失敗すると死亡事故に直結しますので
僅かでも確実な作業をする自信が無い場合は、必ずプロに任せてください!!
交換する新品マスターシリンダーのセットです☆
バラバラの状態でやって来ますので、あらかじめ組み立てておかないと使えません★
本当はシリンダカップインストーラとかいう専用工具が必要なのですが
そんなのは持ってませんし、買うとメッチャ高いです★
そこで、ビニール袋とタイラップでピストンカップを入れちゃいます☆
プライマリ・ピストンカップは薄めでカップの背中に線があるピストンです☆
方向を間違えないように気を付けて…
ブレーキフリュードをたっぷり付けて…
左側をキューッと強く引っ張りながらピストンカップを入れます☆
どこか一箇所が乗れば、あとは楽勝です☆
引っ張った部分をカットして
(カットする時は必ず1回でカットします、複数回カットするとビニールの小片がピストン下に入ってしまう危険があります★)
ビニール袋を静かに引き抜くと…
綺麗に入っています☆
この方法だと、そう簡単にピストンに傷が付く事は無いと思います☆
セカンダリ・ピストンカップも同じように挿入します☆
ちょっとこちらは苦労しますが、一箇所乗ってしまえば、あとは簡単です☆
同じようにビニール袋をカットして引き抜いて完成です☆
組み立てはこれで間違って無いと思います☆
たぶん……、これしかピストンカップが入る場所も方向も無いですからね〜☆
2006/06/22
右フロントブレーキキャリパー・ピストンシールの交換☆
まずは簡単そうな右側からやっていきます☆
ブレーキフリュードが飛び散るので、あらかじめフロントカウルとフロントフェンダーを取り外し
ガソリンタンクにはカバーを掛けておきます☆
ブレーキフリュードは塗装面を痛めるので、塗装面に付いた場合は素早く大量の水で流す為
あらかじめ、バケツ一杯の水をそばに置いておくと良いです☆
キャリパーを取り外します☆
1個だけ、ピストンを押し出していきます☆
ピストンはかなり汚れています★
しばらくすると、ポコンという感じで外れます☆
取り外した古いシールとピストン☆
古いシールは爪楊枝を使って取り出します☆、金属のものだとシリンダの溝を痛めちゃうからね★
一番良いのは、角を丸くヤスリで削った小さいマイナスドライバー☆、これなら使いやすい☆
シールは新品に交換☆、ピストンは綺麗に清掃します☆
錆などがあれば、軽く磨き上げます☆
ピストンには大きさが大小あるので、それぞれのシールを間違えないように入れていきます☆
あんまりモタモタしてると、どんどんフリュードが流れ出していきますので
手早く慎重に作業をしていきます☆
シールは初めてですと、なかなか入りませんが、一箇所入ればあとは簡単に入ります☆
ピストンを取り付ける時はフリュードを穴一杯に満たしておいてから、取り付けます☆
1個取り付けたら、エア抜きが必要です☆
こんなポンプでフリュードを吸い出すと、エアも同時に抜けていきます☆
普通のエア抜きでは、大量のエア抜きはちょっと無理ですので、ポンプでの吸出しが必ず必要です☆
ポンプの中身を見て判るように、大量の空気が入っています★
上のマスタータンクも空になっているでしょうから、フリュードを足してやります☆
この作業を片側4個のピストンそれぞれで繰り返します☆
1個抜いてはエア抜き、根気が必要な作業です★
4個とも交換完了☆
片側交換で約150ccほどのフリュードが流れ出しました★
綺麗にしたピストンは、指で簡単に押し戻せます☆
勢いのある霧吹きで、大量の水を使って、フリュードを洗い流して綺麗にしてやります☆
特にネジ穴に入ったり、ネジ座面に付いたフリュードは完全に取ってください☆
フリュードが残ってると、締め付けた時、上手くトルクが掛からず、ナメたような嫌な感触がします★
最後に、ブレーキパッド、スプリング、パッドピンを装着して
ブレーキレバーを握って普通のエア抜きをすると、右側キャリパーは完了です☆
取り出したキャリパーピストン・シール☆
思ったほどの劣化は無い様子ですが…
やはりピストンの汚れが動きの悪さの一番の原因なんでしょうね★
今日はこのへんで時間が来てしまったようなので
簡単なグリップの交換をします☆
こっちは左グリップ☆、上が新品☆
右グリップ☆、上が新品☆
磨り減った部分を良く調べると、どうやら私はバイクのグリップを
角度を持って指先で摘まむ様に握っているみたいです☆
接着剤を潤滑剤がわりにして
グリップを入れていきますが、どうやっても最後まで入りませんので
マイナスドライバーを突っ込んで、グリグリ回しながら押し込んでやります☆
(古いグリップを取り外す時も、同じようにグリグリします☆)
完成写真は撮り忘れましたが、綺麗に入りました☆
アクセルワイヤーに軽く注油して、スロットルの中もグリスアップしておきました☆
シールを綺麗に洗って、見てみました☆
全てのシールの外側に段付きが見られます★
ダストシール側面にも磨耗した様な損傷があります★
リップの内側にも、反った様なものや、千切れた部分や磨耗した部分がありました★
ダストシール内側に溝が一本あります☆
ピストンシールの内側は、ザラザラした磨耗か劣化した様な状態になっていました★
これは交換して良かったと思いました☆
ゴム部品はやはり10年経つと駄目になりますね★
2006/06/23
左フロントブレーキキャリパー・ピストンシールの交換☆
今日は左フロントキャリパーのピストンシール交換です☆
左から右にキャリパーを持って来て、作業するので
あらかじめ、終わっている右キャリパーにフリュードが掛からないようにカバーします☆
今日はもうカウルとタンクを全部取って、裸の状態で作業しています☆(その方が安心して出来ます☆)
左キャリパーのピストンを押し出します☆
シールの交換と、ピストンの清掃をしておきます☆
シールを交換したキャリパーに、綺麗にしたピストンを押し込んだら
再びエア抜きです☆
これを4回繰り返します☆
ピストンを清掃していくと、どうしても出てこないピストンがあったりします★
そういう時はこんな感じで、目的のピストンを押し出します☆
ただ、必ずピストンの手前と奥を同時に止める事が出来る長さで
ちゃんとピストンの真ん中に当たる様にしなければ駄目です★
一箇所だけ止めると、ピストンが斜めになってキャリパーシリンダーに噛り付いてしまいますから★
こうなると取り出せなくなったり、ピストンに傷が付いて交換になってしまいます★
全てのシール交換と、ピストンの清掃&取り付けが終わったら
大量の水で綺麗にフリュードを洗い流して、フォークに取り付け、ブレーキパッドを組んで
ポンプでエアを吸い出した後、普通のエア抜きをして、キッチリとブレーキが効く様にしておきます☆
今日取り出したピストンシールには、巻き込んで側面が磨耗したシールが2個
フリュードが漏れて変質した跡が有るのが1個、全てのシールの内側に劣化・磨耗した跡が見られました★
やはり交換時期をとっくに過ぎていた様です★
キャリパーのメンテはこれで完了です☆
フロントブレーキ・マスターシリンダのメンテ☆
次はマスターシリンダーのメンテです☆
マスターシリンダーを作業しやすいようにここまで引っ張り出します☆
(意外と難しいです★)
タンクに繋がるホースやOリング、ダストカバーを新品交換します☆
ホースを交換☆
クランプのダストカバーを取ると、サークリップが現れます☆
取るとこんな感じ☆
思ったよりも、この部分に汚れはありませんでした☆
新品に交換完了☆
次はマスターシリンダの交換ですが…
うわぁぁっ!!?、なんだこりゃぁっ!!?
もの凄い汚れ方です★
少し綺麗に掃除して、サークリップを取り外すとマスターシリンダが飛び出します☆
入り口は汚れ放題ですが、中は綺麗なものです☆
上が古いマスターピストン、セカンダリ・ピストンカップが汚れまくりです★
フリュードが少し漏れていたのでしょうかね??
シリンダーを綺麗に清掃して、下の新品マスターピストンを入れます☆
こんな感じで入れ込みます☆
サークリップで止めると、出来上がり☆
驚くほど簡単でした☆
ラバーブーツにシリコングリスを塗って、取り付けます☆
完成☆、綺麗だな〜☆
レバーを取り付けて、エア抜きです☆
もうエア抜きばっかり★
最初はポンプで吸い出します☆
ある程度フリュードが回ってきたら、キャリパーから普通のレバーを使ったエア抜きを行います☆
念の為、反対側のキャリパーからもエア抜きを行っておきます☆
これでフロントブレーキのメンテは終了です☆
数日置いて、ホース内の微細なエアが溜まるのを待ってから、もう一度エア抜きをすると完璧です☆
マスタータンクのダイヤフラムも新品に交換します☆
2006/06/24